坊ちゃま、お仕置きの時間です。|腐女子向けボーイズラブマンガ

BL
腐女子
お仕置き系ボーイズラブマンガないかな?
tomo
都合よくお前の欲望を叶えてくれるマンガなんてあるわけな・・・あった!
腐女子
さっすがー!早く見せてよ!
tomo
しょうがないから、試し読みだけな!
 

坊ちゃま、お仕置きの時間です。|腐女子向けボーイズラブマンガ試し読み

坊ちゃま、お仕置きの時間です。|腐女子向けボーイズラブマンガオリジナルストーリー

雇われた使用人ロズウェルが、主人が手を焼くエロイキリ生意気坊ちゃまを自分流に躾けなおすのが、ロズウェル氏の表向きの役柄。
だが実際は、雇い主の子息エロイキリこそが、ロズウェルを徹底的に調教し、ロズウェルが新しい主人に完全に服従することを教えこむのだ。
やがて若い男女のように抱き合い、接吻する二人。
そんな情景も思い浮かんだロズウェルだが、さすがにそこは慎み深いので自重した。
それに、『お嬢様』のためにもその判断は間違っていないだろう。ロズウェルは、あくまでエロイキリの忠実なペットでしかない。
犬のように四つん這いになり、後ろから激しく突き上げられたり、犬に舐められたりするのが大好きなドMなエロイキリお嬢様。
そんな倒錯したお嬢様に躾けられる、変態執事の自分。
そんな二人の関係を、ロズウェルはいたく気に入っていたのだから……。
しかし──
「いいから早くしなさい! これは命令です!」
だがそんなロズウェルの妄想は、お嬢様の金切り声で中断されてしまった。
ロズウェルは、ご主人様の命令に従うべく、大人しく従った。
エロイキリのすべすべとした白い足に顔を寄せる。


そのまま右足に口づけをし、靴を脱がせにかかるロズウェル。
そのしぐさは執事としては完璧だったが、当のお嬢様の表情は晴れない。
「うっ……気持ち悪いわね! この私にこんな真似をさせるなんて、あんたって本当に変態だわ!」
「申し訳ありません。ですが、お嬢様がお望みでしたら、私はどんなプレイも喜んで従いますよ」
「冗談じゃないわ! こんな変態に毎日毎日靴を舐めさせるなんて、考えただけでも吐き気がするわ!」
エロイキリはロズウェルから顔を背けると、そのままベッドの上でふて寝してしまった。
だがロズウェルは気にした様子もなく、その靴を脱がせると、優しくその足をタオルで拭い始めた。
「まったくもう!」
エロイキリは、なおもぶつぶつと文句を言っていたが、やがて何も言わなくなった。
だがそれはどうやら寝てしまったからではなく、別の理由らしい。
その証拠に──
「お嬢様?」
ロズウェルは心配そうな声を出すと、靴をベッドに置いて立ち上がった。そしてベッドに近づきながら呼びかけるが、エロイキリからの返事はない。
どうやら怒っているのではなく、ただ拗ねているだけのようだった。
そんなお嬢様に苦笑しながら、ロズウェルはベッドの横に跪くと、そっとシーツをめくってみる。
するとそこには、頬を赤くして不機嫌そうな顔を作るエロイキリがいた。
その可愛らしい姿を見て、ロズウェルは思わず微笑みを浮かべた。
だがお嬢様がその笑みを浮かべているのに気づくと、すぐさま表情を引き締める。
「お嬢様」
優しく呼びかけるロズウェル。しかしエロイキリはそっぽを向いたままだ。
そんな態度にも構わず、ロズウェルは言葉を続けた。
「お嬢様、私の忠誠をどうか信じてくださいませ。私は心からあなたを愛しています」
ロズウェルはそう言うと、優しくエロイキリの手を握った。
そしてそのままゆっくりと顔を近づけていくと、その小さな耳に軽く息を吹きかける。
「ひゃっ!?」
驚いたエロイキリが体をビクッと震わせるが、それでもまだ顔を逸らし続ける。
そんな強情な態度に業を煮やしたのだろう、ロズウェルはおもむろに立ち上がると、ベッドの端に腰を下ろした。
そして、お嬢様の小さな肩を摑むと、強引に自分のほうへと向けさせた。


「な、何するのよ!」
突然のことに驚いたエロイキリは、声を荒らげるが──
「お嬢様」
ロズウェルは耳元でささやくと、そのまま耳に息を吹きかけた。
その瞬間に「ひゃう!?」という声を漏らすエロイキリだったが、すぐにキッとなって睨みつけてくる。
そんなお嬢様の視線を受け止めつつ、ロズウェルはそっと口づけをした。
「んっ……」
最初は戸惑っていたエロイキリだが、次第に体の力を抜いていく。
そしておずおずと、甘えるように唇を押しつけてきた。
(本当に可愛らしい方だ)
ロズウェルは内心そう思いながらも、お嬢様とのキスを堪能するのだった。
そんな二人の姿を見ていたのは、枕元に飾られた小さなぬいぐるみ──ロズウェルが子供の頃から大事にしているテディベアだけだった……。