純愛インモラル|腐女子向けBLエロマンガ

BL
腐女子
素人ボーイのAV撮影的なマンガないかな?
tomo
都合よくお前の欲望を叶えてくれるマンガなんてあるわけな・・・あった!
腐女子
さっすがー!早く見せてよ!
tomo
しょうがないから、試し読みだけな!
 

純愛インモラル|腐女子向けBLエロマンガ試し読み

純愛インモラル|腐女子向けBLエロマンガオリジナルストーリー

素人AVの撮影をなりわいとしている浅田(あさだ)の前に現れたひとりの男の子。
ウブな反応を返す彼を開発することについ夢中になってしまい、ついにボーイズラブの良さに
気付いてしまう。それからは、撮影そっちのけで男の子探しの旅へ。
「ねえ、お兄さんたちと気持ちよくなろうよ」と声をかけまくり、出会ったばかりの男の子に 愛撫をされ――!? 果たして、浅田(あさだ)はボーイズラブの世界に目覚めることができるのか? そして、自分の好みの男の子に出会える日は来るのだろうか……。
擦れた大人の男がちょっと気にかかったりする、あるあるネタを散りばめた ライトなBLストーリーです。

『ボーイ・ミーツ・ガール』
Prologue ボーイ・ミーツ・ガール
「何? あの話?」
「……は?」
「だからぁ、この前の合コンの話!」
同僚の女子社員が、大きな目をくりくりさせながら、俺に話しかけてきた。
「この前のって……『俺の息子がこんなに可愛いわけがない』っていう、あれか?」
最近流行り始めたアニメのタイトルを挙げてみたが、彼女は納得していないようだ。
「違う! もう、やだなぁ、高橋君にしては珍しくボケてるわねぇ」と笑われた。
俺にしては珍しく、とはどういうことだ。
まあ、彼女が言いたいのは、先日俺が無理やり参加させられた、会社の社員同士の親睦を深めるための合コンの話らしい。
「あの会に『俺の息子がこんなに可愛いはずがない』っていうタイトルのアニメのキャラがいたって話か?」と再度尋ねると、またもや違うと言われた。
「だからぁ、もうボケてるってレベルじゃないわよ!」と彼女に言われた。
俺は別に冗談を言ったつもりはなかったのだが、どうやら彼女は俺が冗談を言ったと勘違いしたらしい。
「あの会に、『俺の息子の彼女がこんなにエロいわけがない』っていうアニメのキャラがいたって話?」と尋ねると、今度は笑われるどころかドン引きされてしまった。
「あんた、やっぱりちょっとおかしいわよ」と本気で心配されたほどだ。
俺はいたって正常だし、何もおかしくないのだが。
しかし、これ以上言うとさらに引かれてしまいそうだったので、「なんでもない」と言ってその場を取り繕うことにした。
あの会というのは、俺の所属する部署の社員同士で親睦を深めよう、という目的で企画された飲み会のことだ。
普段は営業や総務など、部門ごとに行われることが多いのだが、今回のように部全体で集まるというのは珍しい機会であった。
俺は会社の飲み会があまり好きではないのだが、今回はいつもとは違った雰囲気で楽しめそうだと思い、参加することにした。
そこで、俺は同僚からアニメの話を振られたのである。
その飲み会では、各部署の人間がそれぞれのおすすめするアニメを紹介しよう、という会だったのだが、その際、「俺も何か面白いアニメを教えるよ」と言ってしまったのだ。
確かに、俺は最近『俺の息子がこんなに可愛いわけがない』というタイトルのアニメにはまっている。
でも、あれは別に俺がおすすめしたわけではないし、どちらかというと押し付けられたようなものだ。俺はアニメについては、さほど詳しくないし、あまり知らない。
だから、あれを俺におすすめしたやつには文句を言いたいのだが、そいつは飲み会に来なかったので文句も言えない。
そういうわけで、「俺の息子がこんなに可愛いわけがない」というアニメの話をする以外に選択肢がなかったのである。
まあ、そのおかげで場の空気は盛り上がったし、それなりに楽しんでいたのだが……どうやら、あの会に参加していた俺の同僚たちはアニメに興味のない人たちばかりであったらしい。
だから、俺の話したアニメがあまり面白くなかったせいで、あんな反応をされたのだと考えていたのだが……どうやら、そうではなかったようだ。
つまり、彼らは俺が面白いと思うアニメを知りたいと言っていたわけだ。
うーん……しかし、困ったな。俺は最近『俺の息子がこんなに可愛いわけがない』というアニメにはまっただけで、それ以外のアニメのことは全く知らない。
だから、俺としては「ごめん、俺、アニメのことよくわからないんだ」と答えざるを得なかったのだ。
しかし、彼女はそれでは納得してくれなかった。
それで、俺も彼女と一緒にそのアニメについて調べることになったのだが――。
あれ……? なにか変だな? いや、やっぱり何が変なのかはさっぱりわからないんだが、何かが妙に引っかかるというか……言葉にできない違和感があるというか……うーん、良くわからないな……。
「高橋君!」
「お、おう、どうした?」
「もう! さっきからずっと話しかけてるのに!」
「え……?」
しまった、考え事をしていたせいで話を聞いていなかった。これはまずい。非常にまずいぞ……。こういうときの女子社員というものは怖いのだ……。何を言われるのか想像もつかないしな……。ここは素直に謝っておくのが一番だろう。
「悪い、ちょっと考え事をしててさ……」
俺がそう言うと、彼女は少し驚いたような表情を浮かべた後で、ニコッと微笑んでくれた。どうやら、怒ってはいないようだ。良かった……。
「もう、しょうがないなぁ……それで、高橋君的にはどう思う?」と彼女が尋ねてきた。
えーと……なんだっけ……何を聞かれてたんだっけ……? ああ、そう、アニメの話だ。そうだそうだ、確か『俺の息子がこんなに可愛いわけがない』というアニメについてだったよな? ええと……そのアニメはたしか――。
「そのアニメ、タイトルはなんていうんだ?」
俺が尋ねると、彼女は少し呆れながらも答えてくれた。
「『俺の息子がこんなに可愛いわけがない』っていうタイトルよ」と教えてくれたのだが……うーん、なんか違うな……? いや、でも他に似たようなタイトルの作品があったら困るしな……やっぱり、確認しておくか。
「それって、アニメ化されてたりするのか?」
そう質問してみると、彼女はコクンとうなずいたあとに、さらに続けた。
「そういえば、このアニメはアニメ化されてるわ。しかも、かなり人気があるみたいよ?」と教えてくれたのだが――これも違う気がする。
なにかがおかしいというか……うーん、よくわからない。なんだろうなぁ? やっぱり、俺が詳しいわけじゃないからかなぁ……それとも、もっと別の要因があるのか……? ああ、だめだ。全然わからないぞ……いったいどうすればいいんだ……?