



彼氏持ちの巨乳女子たちがNTR中出しされる話|腐女子試し読み
彼氏持ちの巨乳女子たちがNTR中出しされる話|腐女子オリジナル
恋心を穢され、肉欲に堕ちていく少女達。
恋する純情少女達を、卑劣な間男の魔の手が狙う!
天然気味な幼馴染、押しに弱い眼鏡っ娘、クールで気丈な運動部女子、対照的な性格の双子、平穏を望むサキュバス、
いやらしく実った淫肉を嬲られ、彼女達は身も心も快楽の渦に呑み込まれていく……。
『Piece
of:春希』
「何なんだよ、さっきから……」
──このところ、ずっとだ。
「なあ、お前さ」
「……うん」
「最近、何かあったのか?」
「えっ……べ、別に何もないけど? なんで?」
いやそれは、と。
放課後の廊下、俺は隣を歩く幼馴染に言いよどむ。
……まあ確かに何も無いんだろう。
俺が気にし過ぎなのかもしれない。
だけど、俺は……最近のこいつの態度に、どこか釈然としないものを感じていたんだ。
「それよりさー、春希」
「ん?」
「今日の練習なんだけど」
けど、俺のそんな些細な違和感は、いつもの会話に流されていってしまう。
Piece
of:夏紀
(ったく、あいつはまたどこをほっつき歩いてるんだか……)
校内を歩きつつ、私は小さくため息をつく。
「ホント、世話の焼けるヤツだ……」
そう、それはある意味仕方のないことで。
だって、それが私の(役目)なんだからさ。
『Piece
of:夏紀』
……また、いつもと同じ夢を見ているのだろうか。
それともこれは、夢ではなく現実なのだろうか。
「……っく……!」
(痛い……っ!)
強く歯を立てる、左手の薬指。
もう何度目かわからない、その行為。
「夏紀先輩」
(……うるさい、黙れ)
けれど決して彼女は『私』の求めには応じない。私を拒絶する。
(お願い、助けて……!)
「……っ!」
彼女の悲痛な叫びは届かない。
私はただ、じっと耐えることしかできない……。
「ほら、ちゃんと指開いてよ……」
「……い、やです……」
「ふぅーん。じゃあ、今日はこのまま帰っちゃおうかな~」
「……ッ!」
(だめっ、それは……)
震える私の左手を、先輩が強引に持ち上げる。
そして指を開かせると──そこに嵌められた『指輪』があらわになった。
(お願い先輩! もうやめてよ……)
「あはは、やっぱり外しちゃダメじゃない」
「先輩が……約束を破るから……」
「約束? なんだっけそれ」
(っ、先輩……!)
「あは! 嘘だよ嘘。わかってるって」
(や、やめっ……ああっ!)
そして──私の左手の薬指が、強く噛まれる。
指輪の上から、指を嚙み千切らんばかりの力を加えて。
(痛いよっ、やめてよ先輩っ!)
「やめてほしいなら、ちゃんとお願いしないとね」
「やっ、あうっ! あああっ!」
ギリギリと音を立て、私の指を噛み締める先輩。
その唇からは血が滴り、床にまで零れていく。
「ほら夏紀……これでお終いにしといてあげる」
(っ……うぁ、痛っっ)
そして解放される私の手。薬指には、くっきりと歯形が残っている。
「じゃ、帰ろっか……」
(せ、先輩……)
それでも、私は彼女の後をついて行かざるをえない。
私の中の『私』が、それを望んでいるから……。
(もういやだ……こんな『私』なんて、嫌だよ……)
「ねえ夏紀」
(んッ!? 痛……っ、え……?)
先輩が振り返り、私の顔に手を伸ばしてくる。
「どうして、泣いてるの?」
「え……」
(泣いて、る……?)
先輩の指が、私の涙を拭う。その指は赤く濡れていた。
「あはは、夏紀ぃ……何その顔?」
(な、涙……? なんで……私……)
──こんな『私』なんて……嫌だよ。
それは決して叶わない願い。だけど私の心は、それを望んでいる。
Piece
of:久美子
「はぁ……」
放課後、パート練習が終わった後の部活帰り。
疲れた身体と心を引きずりながら、私は一人自転車を漕いでいた。
(今日も……全然ダメだな、私)
思う。
『来年こそは』
そんな皆の言葉を聞くたびに、ズキズキと痛む胸。
もうそんな期待をしないでくれと叫びたくなる自分がいる。
(こんなのに、いつまで耐えられるのかな……)
ふと周りを見渡せば、楽しそうに会話をしながら帰る人たち。
(あんなふうに、笑い合いたかったな……)
私はこの二年で、それを失ってしまった。
みんなに置いていかれてしまっている。その現実に押し潰されそうになっている。
(──私、これからどうすればいいの……?)
そんな不安が胸に浮かぶたび、私の足は止まるのだ。
「あーあ……もう嫌だよ、こんなの」
もう、ずっと前からわかっていたのに。
どれだけ頑張ったって、足掻いたって──結局、私は凡人なんだって。
「あーあ……」
──それでも、諦めきれない私がいた。
私の指にはまった『憧れ』が、私を縛る鎖になっているから。
(……うん、帰ろ)
ああイヤだもう本当にイヤになる。どうしてこうなっちゃったんだろう? そもそも、久美子に無理矢理押しつけられただけなのに。
(──あれ? そういえば……)
そんな、どうにもならない状況に嫌気がさして。
私はふと、あることに気付く。
(そういえば私、『あの子』に会ったのっていつだっけ……?)
それがいつのことだったか思い出せないことに、気が付いたのだ。
Piece
of:麗奈
「もう! なんでこうなるのよッ!」
あ~イライラする! と怒りに任せて机を叩き、立ち上がる麗奈。
「ど、どうしたのよ急に……」
隣でノートをまとめていた葉月が、驚いてこちらを見上げる。
「どうもこうもないわよ! なんで私がこんなことやらなきゃいけないワケ!?」
「……あー、そう」
あしらうように嘆息する葉月に、ますます私の苛立ちは募る。
「ちょっと葉月! アンタなんで驚かないワケ!?」
「いや別に……アンタが急に怒鳴るのなんて、今に始まったことじゃないし」
「あ、ああそう。じゃあもういいわよ、ったく……」
このバカは、と私は机に突っ伏して脱力した。
「……ちょっと麗奈。あんまりだらしない格好しないでよ」
「うるさいわよ葉月……少しは私を休ませてよね」
「いや休んでるから。今アンタずっと口しか動いてないし……」
あ~あ、と葉月がため息をつく。
「ホント、なんで私らがこんなことやらなきゃいけないんだろ……?」
「……ああそうだ、葉月」
「何よ?」
「アンタさ……部活の先輩とかに聞いてみなかった? うちのクラスの『彼』のこと」
あ~、う~ん……と。なんだか葉月は煮えきらない感じだ。
「私は特に聞いてないけど……」
「ふうん……」
「けど、皆結構噂してた。なんか最近、様子が変だってさ」
「……ふうん」
「いや、私が知らないだけで……もっといろんなこと耳にしてるかもね」
私の反応から何かを察知したのか、葉月がそんなことを言う。
「アンタね、何を勘ぐってるの?」
「別に……ってかさあ麗奈、やっぱ久美子ちゃんのこと知ってるんじゃないの? 実は『彼』関連でなんかあったんでしょ?」
「はあ? そんなわけないじゃない、なんで私がそんなこと──」
けれど、葉月の指摘に私は何も言い返せなかった。
(あ……)
ふと思い出す一年前の出来事。
──『彼』が、部活を辞めた日の出来事。
「……ま、まあ何かあったとしてもさ」
そこで葉月は何かを察したように、慌てて話題を変えた。
「もう私には関係ない話だし? だって『彼』、もう部活辞めちゃったし……」
「あ、それは──」
いや、と私は首を横に振る。
そう、確かに葉月の言う通りかもしれない。私と『彼』はもう関係ないんだ……。
(けど、だったらどうして──)
なんで私はこんなに苛ついてんのよ!
Piece of:秀一
「はぁ……」
机に向かいながらため息をつく。最近はずっとこんな感じだ。「……っ、痛」
そしてまた、俺の左手薬指には小さな痛みがはしる。
「秀一~、なんか最近元気なくない?」
「……いや、別に」
そんな俺に声をかけてくるのは、隣の席に座る女子生徒だ。
彼女は俺と同じ二年生で吹奏楽部に所属していて……まあ一応クラスメイトでもある。名前は確か……そう、佐藤だったか。
「え、まさか秀一、本当に病気になっちゃった?」
「別にそんなんじゃない。ただ疲れてるだけだ」
「いや、それは絶対ヤバいよ! ああもう、こうなったら私が秀一の疲れを癒してあげるね!」
(……いや、ちょっと待て)
佐藤の言葉に、俺は内心で焦りを覚える。だってコイツの言う『癒し』って……つまりそういうコトだし。
「だから秀一、今夜私ん家に……」
「断る」
「あれ、まだ最後まで言ってないのに……秀一ったらせっかちさん♪」
佐藤はやたらと嬉しそうな様子で、俺に身体を擦りつけてくる。
(こいつ……っ)
この性懲りもない態度に、俺の苛立ちはますます募っていく。
「ちょっとアンタたち、いい加減にしなさいよ……」
そんな時だ。ふと別の誰かの声が、俺と佐藤の間に割り込んで来る。
「あ~はいはい、わかったよ」
そして佐藤は、声の主に視線を向けてこう言った。
「葉月もそんなに怒らないでよ~」
俺と佐藤を仲裁したのは、同じくクラスメイトの田中葉月だ。彼女は俺の隣の席で……そしてまた、このクラスでも特に目立つ存在だった。
(まったく、ホント邪魔なヤツだ……)
俺は内心でそんなことを思いつつ、目の前の光景から目を逸らすようにノートに向き直る。すると──
『♪~』
そこで、スマートフォンが震えた。
「……っ」
(だ、大丈夫……だよな?)
画面に表示された『新着メッセージがあります』という通知。
──それは、あの『アイツ』から送られてきたものだった。
Piece
of:久美子
(はぁ~……疲れたなぁ……)
もうすっかり陽も暮れた帰り道を歩きながら、私はいつものようにため息をついた。部活の疲れと精神的な緊張で、私の身体は今すぐにでも横になりたいくらいヘトヘトだ。
(でも……)
だけど、私にはやるべきことがあった。だから私は、重い足を引きずるように家路を急ぐのだ。
そして、見慣れたマンションに辿り着き、自分の部屋へと入る。
「ただいまー」
もちろん、返事をしてくれる人はいない。ただ私の部屋の静けさが増すだけだ。
(まだ帰ってないのかな……)
それから部屋の中を一通り見渡してみる。
──が、やはり彼の姿は見当たらない。
「ハァ……」
思わず漏れてしまうため息。
(ホント、どこ行ったんだろ……)
私は手に持つ荷物を床に下ろすと、ベッドに腰かけた。そしてもう一度だけ辺りを見回すけれど、やっぱりどこにも人影はないようだ。
──『彼』が私の家に来てくれなくなってから、もうひと月以上経っていた。