日下教授の求愛セックス演習|エロマンガ腐女子向け

腐女子
大学でエッチな講義をしてるマンガないかな?
tomo
都合よくお前の欲望を叶えてくれるマンガなんてあるわけな・・・あった!
腐女子
さっすがー!早く見せてよ!
tomo
しょうがないから、試し読みだけな!
 

日下教授の求愛セックス演習|試し読み

日下教授の求愛セックス演習|ストーリーオリジナル

疲れた顔に、とっつきにくい雰囲気で学生からは恐れられている日下教授。
そんな教授の元で、ゼミの副幹事長として真面目に取り組む私・北野凛。
質問があれば積極的に研究室に足を運び、
教授からすすめられた本があればすぐに読み込んだ。

側から見れば勤勉な学生に見えただろう。
同じゼミ生からも、教授からも。

実際のところ、哲学なんてどうでもよかった。何の興味もない。

すべては、教授と、あの研究室で。
哲学書や現代思想にまつわる本がギッチリと詰まったあの空間で
知性なんて何もないセックスをしたい。教授と、したい。

日下教授、教えてください。
この情欲はどうすればいいですかーーー…?
「北野くん」
「はい?」
「今日のゼミの後、少し時間あるかい?」
「ありますよ!」
やった!ついにきた!! 今日こそは抱いてくれるんだ! いつもの無機質な表情の奥にある欲望が、今にもはち切れそうになっているのを感じる。
教授も私を求めている。
その事実だけで興奮した。
ゼミが終わった後、誰もいない教室で2人きりになる。
教授が私の身体に触れようとした瞬間、私は自ら服を脱ぎ捨てて言った。
「教授……しましょう?」
教授の瞳孔が開いた。
彼は返事をする代わりに、乱暴にキスをした。
ああ、やっとだ。
待ち望んでいた快楽が、これから与えられるのだ。
喜びと同時に湧き上がる背徳感。
それをかき消すように、私は声を上げて乱れた。
***
「ああっ……ん……」
絶頂を迎えるたび、全身に広がる倦怠感。
そして襲ってくる後悔と罪悪感。
どうしてこんなことをしているのかしら……。
冷静になった頭で考えるけれど、答えは出ない。
「ねぇ教授……またシてくれますか?」
事後の気まずさを感じさせない笑顔を作って、彼に尋ねる。
彼は無言のまま煙草を吸っている。
肯定とも否定とも取れない態度に不安を覚える。
「教授……?」
彼の顔を覗き込むようにして見ると、突然視界が反転する。
背中には冷たい床の感覚。
目の前には天井と、彼。
押し倒されたのだと理解するのに時間はかからなかった。
再び重なる唇。舌先が口内に侵入してくる。
絡み合う舌先から伝わる熱が心地よい。
やがて離れた唇は首筋へ。チクリとした痛みを感じた後、強く吸い上げられる。
何度も繰り返される行為。その度に訪れる甘い痺れに身を任せる。
「北野くん……好きだよ」
耳元で囁かれる言葉。それを聞いて心の底から安堵する自分がいた。
大丈夫、私たちは愛し合っているわ。
だから、きっとこれでいいのよね……? それから私たちの関係は始まった。
週に1回、研究室を訪れるたびに体を重ねる日々が続いた。
最初は抵抗があったはずの行為なのに、回数を重ねていくうちにそれが当たり前になっていた。
次第に慣れてきた私は、自分から誘うようになっていった。
教授もまた、私が求めるものを与えてくれた。
ただひとつだけ不満があるとすれば、それは彼が避妊をしてくれないということだった。
「子どもができたらどうしよう」
その心配だけが頭を悩ませた。しかし妊娠検査薬を使ってみても反応はなかった。
「ピル飲んでるから大丈夫だよ」
そう言って笑う教授の言葉を信じることにした。
だって私たちは愛し合ってるんだもんね? ある日のこと、ゼミの学生数人で飲み会が開かれた。
普段あまり話さない学生もいる中、私は積極的に話しかけて親睦を深めようと努めた。
お酒の力もあってか、学生たちとは打ち解けることができた。
教授の話になると、みんな食いついてきて面白いくらいだった。楽しい時間はすぐに過ぎてしまうもので、気がつけば終電の時間が迫っていた。
「そろそろ帰ろうかな」
そう呟くと、隣に座っていた男子学生が立ち上がった。
「駅まで送っていくよ」
「えっ、いいよ悪いから」
慌てて断ろうとしたけど、他の子達も送ると言って聞かなかった。
結局全員で駅へ向かうことになった。
駅のホームに着く頃には日付が変わる直前で、辺りはとても静かだった。
電車が来るまでの間、ベンチに腰掛けて会話を楽しむことにした。
話題の中心はもちろん教授のことだった。
「日下先生ってすごく厳しくて怖いイメージあったんだけどさ」
「うん」
「北野さんと話してる時は優しい顔してるんだなって思った」
「そうかなぁ?」
そんな話をしている時、ふと視線を感じて振り返った。
そこには教授の姿があった。
「教授!」
私の声に驚いたのか、教授はビクッとして目を逸らした。
「日下先生!こんばんは!」
「……」
ゼミ生たちが挨拶しても返事がない。
「ほら教授!こんにちは、ですよ?」
そう言うと、ようやく口を開いてくれた。
「こ、こんばんは……」
その様子が面白くて思わず笑ってしまった。
すると教授も困り笑いを浮かべた。
その表情が可愛くて、もっと見ていたいと思った。
でも、私にはもう帰るという使命がある。
「じゃあ私、帰ります!皆さんありがとうございました!」
ゼミ生たちに別れを告げて改札へ向かった。
背後からは教授が追いかけてきてくれているのがわかった。
「教授?」
「……あのさ」
「はい」
「……気をつけて帰ってね」
「……あはは、大丈夫です。ちゃんと帰れますから」
「本当かい……?君はすぐフラフラとどこかへ行ってしまうから心配なんだ……」
「あー、酷いなー。信用ないですね、私……」
「……ごめん、そういう意味じゃないんだよ……」
「わかってます。冗談ですよー。じゃあ、また来週。おやすみなさい」
「ああ、またね……」
そう言って別れた。

***
翌週のゼミの日。
いつものように研究室を訪れた。
ドアを開けると、いつも通りデスクに向かう教授がいた。「おはようございます教授」
「ああ、おはよう……」
「今日はどんな本を読めばいいんですか?」
「……ちょっと待ってくれ」
いつもならすぐに指示してくれるはずなのに、今日は何か考え込んでいる様子だ。
「教授……?」
「……ん?」
「どうかしたんですか?」
「……ああ、実は最近寝不足で頭が働かなくて……すまない、少し休ませてくれないか?」
「わかりました。じゃあ私はソファで勉強していますね」
「……すまないが頼むよ」
そう言い残して彼は仮眠室へと消えた。
「……どうしたんだろう?」
体調が悪いのだろうか。心配になった私は、彼が眠るベッドに近づいてみた。
規則正しい呼吸音に安心する。
「……教授」
名前を呼んでみるが反応はない。
眠っているのだろう。
「……キスしたい」
無意識のうちに言葉が溢れた。
教授の顔に自分の顔を近づけていく。
もう少しで唇が触れそうになったその時、私はハッとした。
ダメよ。何を考えてるの。
今、自分は何をしようとしていたの……? 唇が触れるまであと数センチのところで、理性を取り戻した私は慌てて離れた。
そしてその場から逃げるようにして部屋を出た。
それから数日、彼からの連絡は一切なかった。
「どうして?今までこんなことなかったのに」
不安を覚えた私は、勇気を出して彼のアパートを訪ねることにした。
インターホンを押しても返事がない。
もう一度押してみようか迷っているうちに、扉の向こう側で物音が聞こえてきた。
「はい……?」
「あの、北野です」
「北野くん!?」
教授の声はひどく掠れていた。
やっぱり具合悪かったんじゃ……。
「教授、大丈夫ですか?」
「ああ……平気だよ」
「本当に?声おかしいですよ?」
「……」
「教授?」
「北野くん、君に話があるんだ」
「何でしょう?」
「ここじゃあれだから、中に入ってくれるかな」
言われるままに中へ入る。
相変わらず殺風景な部屋の中。テーブルを挟んで向かい合うように座る。
「話というのはね、君のことだ」
「私のこと?」
「そう、僕はずっと考えていたんだ。このままの関係でいいのかってね。それで決めたんだ。きちんとけじめをつけようと」
「けじめってどういう……」
「僕と別れて欲しいんだ」
「えっ」
突然の言葉に動揺を隠せなかった。
なんで急にそんなことを言われなくちゃいけないの? だって私たち愛し合ってるのよ。
「私、何かしましたか?」
「いや、違うよ」
「だったらどうして?」
「それは……」
「理由を教えてください!」
思わず大きな声で叫んでしまった。
「……ごめん、今は言えない」
「どうしてよ!」
「お願いだ、わかって欲しいんだ」
「わからないよ!私は何もしてないもん!それとも他に好きな人ができたとか?」
「そんなことはない!」
「じゃあ言ってください!納得できない!」
「北野くん……」
「ねぇ教授!教えて!」
泣きながら訴えかけると、教授はようやく口を開いた。
「北野くんは、僕のことが好きかい?」
「もちろん大好きです!」
「……ありがとう。でもね、北野くんの『好き』と僕の『好き』は種類が違うんだよ」
「同じですよ!だって私たちは恋人同士なんですよ?」
「……ごめんね」
そう言って教授は頭を下げた。
その姿を見て、胸が張り裂けそうになる。
「そんなの嘘!信じない!絶対嫌!!」
「北野くん……」
「いや!いや!いや!絶対に離れたくない!」
「ごめん……」
「謝らないで!悪いところがあるなら直すから!私、何でもします!」
「……じゃあ、ひとつだけ聞かせて」
「なぁに?」
「君は、僕とのセックスは嫌いかな?」
「……」
その質問に私は答えることができなかった。
答えられなかったというよりも、言葉が出てこなかったというのが正しいのかもしれない。
「……ごめんね」
「……私、帰ります」
涙を拭いて立ち上がると、教授も立ち上がった。
玄関へ向かう私を、教授は何も言わずに見つめている。
靴を履いて振り返ると、教授と目が合った。
「さよなら」
そう言って部屋を後にした。
***
どうやって帰ったか覚えていない。
気がつけば家のベッドにいた。
枕元には携帯が転がっていた。
画面を見ると、メールが届いていた。
差出人は日下教授。
内容はたった一言だけだった。
『さようなら』
***数日後、私は学校を辞めた。
理由は簡単だ。
日下教授が学校に来なくなったのだ。
教授は大学にすら来なくなってしまった。
私は教授の自宅を訪ねた。
チャイムを押しても誰も出てこない。
合鍵を使って中へ入ろうとした時、ポストの中に手紙が入っていることに気がついた。
恐る恐る取り出して封を開ける。
中には一枚の写真が入っていた。
そこには、知らない女と一緒にいる教授の姿があった。
写真の中の二人はとても幸せそうに笑っている。
私はその場に崩れ落ちた。
どうして? どうしてこんなことになったの? 私はただあなたを愛していただけなのに。
ねぇ教授。
今どこにいますか?誰の隣にいますか? 会いたいよ。
会って抱きしめてほしいよ。
教授、教授、教授。
私は、あなたのことが大好きだ。
私は今日もあの人のことを考えています。
この想いが届くことは一生ないだろうけど。
それでも私は、今もあの人を想っているのです。