冥婚の花嫁|BLマンガ腐女子向け

BL

妹を助けてもらうために、因習に自分の身を捧げる長髪青年のお話です。

亡者の花嫁となるため、
村人たちには女のように快楽を得られるよう調教され(愛はありません)、
亡者にはただひたすら愛されまくります。

以下の要素を含みますので、ご注意ください。

モブ攻め/人外攻め(亡者)/女装(白無垢)/流血・暴力・死亡・自殺
乳首開発/素股/フェラ/中出し/中イキ/メスイキ/空イキ(精液欠乏)
拘束/小スカ/潮噴き/スパンキング/ボテ腹/穴舐め/腸舐め/尿道責め/膀胱舐め
凌辱/恥辱/無理矢理(強制)/レイプ/輪姦/断面図/二輪挿し/連続絶頂/脅し
濁点喘ぎ/汚喘ぎ/ハート喘ぎ/アヘ顔/手コキ/ぶっかけ/コックリング/前立腺責め
目隠し/乳腺発達(母乳)/直腸奥責め/パイズリ/睡眠姦 等

冥婚の花嫁|試し読み

冥婚の花嫁|登場人物

【イオ】

ケイと4歳離れた青年。
両親を亡くして以来、ケイに不自由はさせまいと働いてばかりいたので、情事に非常に疎い。
ケイの身代わりに冥婚の儀式に捧げられる。

【ケイ】

イオの妹。
イオと同じく働き者。
イオととても仲がいい。
山を下りた先の里に住む猟師と恋仲。

【亡者】

イオを花嫁として狭間へ連れ去る。
人の理から外れた異形の者。
何体に分かれていても人格は一つ。

【村人たち】

災害で親を亡くしたイオとケイを引き取ったものの、儀式までほぼ村八分状態を続けていた。
花嫁となるイオに性感を仕込む。※本番なし。

冥婚の花嫁|あらすじ・オリジナル

ある夜、村長の屋敷へ招かれた兄のイオと妹のケイは【冥婚】という村の因習の話を聞かされる。
それは50年に1度、村の若い娘を亡者に捧げるというものだった。
そして、その儀式に妹のケイが選ばれたことを告げられた2人。

イオはケイを先に村から逃がして、自分も後を追うつもりでいた。
しかし、先に逃げたはずのケイが山で滑落して瀕死の状態でイオの前に連れられる。

ケイの惨状に呆然とするイオに、村人たちはある条件を提示した。
『お前が身代わりになるというなら、ケイを助けてやる。ただし、お前は逃げても抵抗してもならん。いいな?』

ケイを生かしてもらうため、イオは即座に頷いた……。―――
「……そうか」
「はい……」
「…………」
イオの説明を聞き終えると、俺は静かに息を吐く。
ケイも話を聞いている間、一言も発しなかった。
「……どうするつもりだ?」
「……わかりません」
俺の問いに俯いて答えるイオ。
「ケイの身代わりになるって言ったんですけど、ダメだって言われました」
「……まあ、そうだよな」
「はい。でも、他に方法がなくて……」
困ったように呟くイオを見て、俺は内心ため息をつく。(うーん、これは面倒なことになってるぞ)
俺が黙っていると、イオは恐る恐るといった様子で顔を上げる。
「あの、村長さんにはもうお話ししたんですけど、僕を身代わりとして差し出しますので、どうか妹だけは助けてください!お願いします!」
必死の形相で頭を下げるイオ。
それを見つめながら、俺は少し考える素振りを見せる。
(ふむ。まぁ、ここはひとまず引き受けるか)
「わかった。そういうことなら協力しよう」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
パッと表情を明るくさせるイオ。
だが、そんな彼に釘をさすことも忘れない。
「ただ、条件がある」
「え?じょ、条件ですか?」
笑顔のまま固まるイオに、俺はコクリと首肯する。
「ああ。まず、この話は他言無用だ。それと、身代わりとなる件について一切口外しないこと」
「わ、わかりました。秘密にしておきます」
「よし。次に、君の妹を助ける条件として、君自身にも協力してもらう必要があるんだが構わないか?」
「はい。何でもやります!」
力強く返事をするイオに、俺は微笑みかける。
「いいだろう。それじゃあ早速始めようか」
「始めるって何をですか?」
首を傾げるイオに、俺は手招きをして彼を呼び寄せる。
すると、イオは不思議そうな顔をしつつもこちらにやってきた。そして、彼が目の前に来たところで、俺は両手を広げて彼の身体を抱き締めた。
「えっ……!?」
突然の出来事に戸惑うイオを無視して、俺はさらに強く抱き寄せる。
やがて、俺の腕の中にすっぽりと収まった彼は耳まで真っ赤になっていた。それからしばらく抱擁を続けると、ようやく俺は手を離して彼を解放する。
「あ、あの……先生?」
「これで契約完了だ」
「えっと、今のは一体どういう意味なんでしょうか?」
「さっき説明した通りだよ。俺と契約して君の魂の一部を分けてもらった」
「僕の魂の……一部?」
「ああ。これで君は俺から離れられなくなった」
そう言ってニヤリと笑う俺に、イオは目を丸くさせた。
「離れられなくなるって……つまり、どういうことですか?」
「そのままの意味だ。これから先、俺の許可なく勝手に死ぬことは許さないし、俺から離れることもできない」
「そ、それはちょっと困ります!妹を助けてもらえないことになってしまいます!」
焦燥感に満ちた声音で訴えるイオだったが、俺は笑みを崩さなかった。
「安心しろ。ちゃんと考えてあるから」
「ほ、本当ですか?」
「ああ。というわけで、早速行ってこい」
「行くってどこへ……」
言いかけたところで、唐突に視界が暗転する。
「え?な、何が起こって……」
混乱するイオの声を最後に、俺の意識は再び闇へと沈んでいった……。

***
<side:イオ> 気がつくと、僕は見知らぬ場所に立っていた。
「ここって……洞窟?」
周囲を見回すと、岩肌が露出している天井や壁が目に入る。
どうやら、どこかの洞穴にいるようだ。
「どうしてこんなところに……」
呟きながら振り返ると、そこには信じられないものがあった。
「ケイ!?」
思わず叫ぶ。
視線の先には、全身傷だらけで倒れている妹のケイの姿があったのだ。
慌てて駆け寄り、容態を確認する。
「ケイ!しっかりしろ、ケイ!!」
呼びかけるが反応はない。呼吸も弱々しく、危険な状態だとわかる。
「くっ……どうすればいいんだ……」
狼の魔物から逃げてきた時は、ここまで酷い怪我ではなかったはずだ。なのに、なぜ……。
疑問を抱く僕の前で、ケイの顔色がどんどん悪くなっていく。
(このままではマズい……何とかしないと)
しかし、自分には治療の知識などない。
そもそも、この状況で手当てをしたとしても助かる見込みは低い。
それでも、何もしないよりマシだと思い、とりあえず自分の上着を脱いで患部を圧迫する。
「頼む!頑張ってくれ!」
必死の思いを込めて祈る僕。だが―――
『無駄ですよ』
不意に背後から聞こえた冷たい声に、僕は弾かれたように振り向く。
いつの間にか、僕の背後には1人の女性が佇んでいた。
その女性は妖艶な雰囲気を纏っており、長い黒髪の間からは血のように赤い瞳を覗かせていた。そして、背中にはコウモリのような黒い翼を生やしていた。
(この人……人間じゃない!?)
驚愕で硬直する僕をよそに、彼女は淡々と話を続ける。
『その子はもう死んでいます。あなたの妹さんはもう亡くなってるんですよ?』
「嘘だ!そんなはずない!だって、ついさっきまで一緒にいたんだ!それに、こんなに苦しんでいるじゃないか!」
僕は叫び、彼女の言葉を否定する。だが、同時に心の奥底では理解していた。
ここに倒れているのは紛れもなく妹であり、もう二度と目覚めることはないということを。
『フッ……なら確かめてみればいいでしょう。もっとも、それができればの話ですけどね』
嘲笑を浮かべる女性。
僕は悔しさに歯噛みしながらも、彼女に促されるまま妹の亡骸に手を伸ばす。
「……!?」
触れた瞬間、冷たくなっていたはずの身体が急速に熱を帯びていく。
まるで、内側から炎が燃え盛っているかのように。
やがて、僕の手を介して妹に何かが流れ込んでくるような感覚を覚える。
「ぐっ……うぅ……!」
あまりの激痛に苦悶の表情を浮かべながらも、僕は必死に耐え続けた。
やがて、流れ込んできた何かが僕の中を満たした時、唐突に痛みが消えた。
恐る恐る瞼を開くと、僕の手に光が灯っていた。
「これは……」
呆然と呟く僕に、女性がクスリと笑う。
『おめでとうございます。これであなたは新しい力を手に入れたようですね。さあ、早く起きなさい。新たなる魔王として覚醒するのです!』
女性の言葉を合図にしたかのように、僕の身体に変化が訪れる。
全身に紋様のようなものが浮かび上がり、頭の中に膨大な知識が流れ込む。
「うっ……あぁ……あああああっ!!」
押し寄せる情報量に頭が割れそうになる。
やがて、頭の処理能力を超えた僕はそのまま意識を失った。

***
次に目を覚ました時には、僕は暗闇の中にいた。
「ここは……」
呟いて立ち上がると、周囲に光の玉が現れた。
「……?」
不思議に思って眺めていると、光はだんだんと形を変えていき、最終的に人の顔のような形になった。
「やあ、初めまして。僕は君の中にいる精霊だよ」
「えっと……君は一体?」
「僕のことは後回しだよ。それより、まずは自分の身体を確認してみて」
言われるままに視線を落とすと、先程とは姿が変わっていることに気づく。
全身を覆う漆黒のローブに、腰にぶら下げている2本の剣。
間違いなく、先程の女性と同じ格好だった。「これって……」
「うん。今の君は僕と同化してるから、その姿になれるんだよ」
「同化?ということは、今の君は僕ということ?」
「そういうことになるかな。ちなみに、君のことはこれから主と呼ぶことにするよ」
「わかった。よろしくね、主」
「こちらこそ」
お互いに挨拶を済ませると、僕は早速気になっていたことを尋ねる。
「ところで、どうして君は僕なんかに取り憑いているんだい?というより、そもそも君は何者なんだい?」
「質問が多いな~。まあいいか。じゃあ順番に説明すると、僕は死にかけの君の魂を取り込むために近づいたんだ。でも、気づいたら僕の方が取り込まれちゃったみたいだね」
「そうか……。それじゃあ、もう1つだけ聞かせてほしい。あの魔物はなんだい?どうして、あんなに強い奴が突然現れたりしたのさ」
「あれは悪魔と呼ばれる存在だよ。本来は魔界っていうところに住んでるんだけど、たまにこっちの世界に現れることがあるんだ。それで、今回はたまたま近くを通りかかった僕達に目をつけたんだと思う」
「なるほど……。ところで、どうして君は僕を助けたんだい?放っておいても問題なかったんじゃ……」
「ああ、それは無理だよ。だって、僕が死んだら君も死ぬし……」
「へぇ……そうなんだ。って、どういうことだい!?」
さらりと告げられた衝撃的な事実に、僕は思わず叫んだ。・・・